ネット広告だけを取り扱っている専業のネット広告事業者には、サイバーエージェント、オプト、セプテーニがある。ネット広告業界の三羽ガラスだ。一方、メディアレップ(二次代理店)のネット広告事業者に、電通とソフトバンクが出資しているサイバー・コミュニケーションズ、博報堂DYHDとアサツーディーケイが出資しているデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)がある。そのほかにも、ダブルクリック、ライブドアマーケティング(旧バリュークリックジャパン)など、競合は多い。ネット広告事業者の収益をあげる仕組みは単純だ。ネット広告を出稿する一般企業の広告主と、ポータル事業者やEC事業者などの媒体主との間を仲介することによって得られる、手数料収入が中心になる。つまり、ネット広告事業者の収益は、ポータル事業者やEC事業者がいなければ成り立たないということ。その反対に、ポータル事業者やEC事業者にしてみれば、ネット広告事業者がいなければ広告収入が得られないので、事業が成り立たないということになる。以上のことから、ポータル、EC、ネット広告それぞれの業界が、密接に関連し合っているということがよくわかる。
私は、AUPを日本で紹介してきた―しかも、「アメリカの」というところを省いて―ので、あまり「建て前だ」というふうには言えませんが。国税でサポートしている以上、海外のために使われるというのはよくないというのは、それとしてはあたりまえなわけで、結局、国がネットワークをやること自体がインターネットの本質にそぐわないということです。実際、初めからNSFネットというのは、それをわかった上での計画なのです。スタートがうまくいったら民間に渡すという流れを初めからもっていました。NSFネットは、「バックボーン」と呼ばれる全米を結ぶ基幹通信網と、各地域のネットワークをもっており、地域ネットワークを順次民営化して、全部終わったらバックボーンをたたむということが初めから計画されていたのです。
ネット業界には、「プロバイダ」、「ポータル・情報系」、「ネット通販」、「音楽・映像配信」、「ネット広告」、「コミュニティー」、「ネット金融」、「コンサルティング」など、さまざまなサービスがあるが、それぞれの企業がいろいろなサービスを付け加えているために、単純に分類するのは難しいのが現状だ。分野別に「この分野はこういうものだ」と限定せずに、一社一社の特徴をきちんと把握することが大切になる。ネットショッピングがメインの会社だと思われている企業が、実は金融で儲けていたり、ブログで目立っている企業が実は広告やプロモーション、イベントなどに力を入れている会社だったりすることが珍しくないからだ。入社したはいいものの、まったく希望と離れた部署へ配属されるリスクもある。「自分が入社したら、自分でビジネスを開拓するのだから、どんな会社でも関係ない」のかもしれないが、就職担当者も自分たちの会社のどんなところに興味を持ってくれたのか知りたいはず。真摯にその会社を研究し、的確なポイントを捕まえれば、相手があなたに興味を持ってくれるきっかけになるはずだ。